U-NOTEキャリア [ユーノートキャリア]
ここで働きたいをつくる
3分でわかる転職業界研究 「 ゲーム」編 アイキャッチ画像

    2017年04月28日 更新

    3分でわかる転職業界研究 「 ゲーム」編

     転職活動を成功させるためには、志望している業界・職種に関する知識を深めることが重要である。また、面接に臨む上で関連業種の最新動向や話題のニュースを知っておくことは必須だといえるだろう。 今回は、新興企業の参入や大手の新施策といった動きが目立っている「ゲーム業界」について紹介する。

    目次

    • ゲームの基礎情報
    • ゲーム業界の最新動向
    • ゲーム業界の課題
    • ゲーム業界の注目ワードをチェック

    ゲーム業界の基礎

     ゲーム業界の市場規模は2兆9,800憶円となっており、日本にとっての重要な産業の一つだといえる。社員の平均年齢が他の業界に比べて若いことが特徴的だ。「ゲームを身近に感じており、フレッシュな感性を持っている人」にぴったりな業界だろう。

      ゲーム業界の平均年収は「628万円」とされており、一般的な他の業界よりも年収が高い傾向にある。以下が平成25年~平成26年までの、ゲーム業界の基本的な情報である。

    ゲーム業界の基本情報

    • 市場規模:2兆9,800憶円労働者数:24,579人
    • 平均年齢:34.9歳
    • 平均勤続年数:6年
    • 平均年収:628万円
    • 引用元:「業界動向SEARCH.com」

    「コンシューマーゲーム」と「ソーシャルゲーム」

      日本で展開されているゲームは、専用機にソフトを入れて遊ぶ「コンシューマーゲーム」と、スマートフォンで遊ぶ「ソーシャルゲーム」に分かれる。コンシューマーゲームは世界的に有名な任天堂やソニーが牽引し続けているが、スマートフォンゲームは新興企業が続々と参入している。

     ソーシャルゲームの多くは「コンテンツの一部に対し課金して遊ぶ」というスタイルを取っているため、無課金の場合は無料で利用することができる。そうした手軽さから、一部の人気ゲームは従来のゲーム業界を台頭してきたコンシューマーゲームを追い抜かす勢いで成長している。しかし課金による利益に依存しているため、利益がないとコンテンツ自体がなくなってしまうというリスクも背負っているのだ。

      だが、こうしたリスクがあってなお、ソーシャルゲームの開発は盛り上がりを見せている。これまでコンシューマーゲーム市場に重点を置いていた任天堂がソーシャルゲーム領域に参入した動きからも、ソーシャルゲーム市場の安定性をうかがうことができる。

    ゲーム業界の最新動向

     国内情勢は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「プレイステーション(PS)4」がVR機の発売を追い風にし、歴代最速ペースで販売台数4000万台を突破するなど着実に売上を伸ばしている。任天堂の「WiiU」は低調により生産の終了が発表されたが、17年3月に発売された新型ゲーム機「Switch」で巻き返しを狙っている状況だ。

     スマートフォンゲーム企業は上位層の顔ぶれが固定化しつつあるが、新興企業の参入に伴う施策変更や新規開発が必須のため、今後の動きに注目したい。

    ゲーム業界の動向をチェック

    • ゲームの市場規模は2015年まで6年連続で増加し、過去最高を更新している
    • スマホゲームの市場規模は前年比1.3倍の9,283億円となった
    • 海外市場への参入が市場拡大の鍵となる
    • 業界規模:1兆3,591億円(2015年度、ファミ通調べ)

    ゲーム業界の課題とは

     次に、現在のゲーム業界が抱えている課題について触れていきたい。ゲーム業界は大きな市場である反面、日々増えていくコンテンツの中で人気を保つことが非常に困難である。

    1:ゲームにおける海外との嗜好差

     日本のゲームは国内にとどまらず、海外でも高い評価を受けていた。しかし近年は、日本と海外との嗜好の違いから、海外への輸出が伸び悩んでいる。

     日本で人気のあるゲームは「アクションゲーム」や「RPG」などの、独創的な世界観やキャラクターを重視したものだ。それに対し、海外で好まれているのは「FPS」という第一者視点でのリアル感が特徴のゲームである。嗜好が異なる日本と海外、両方に好まれるゲームの開発が課題だといえるだろう。

    2:ターゲットの変遷

     従来のゲーム業界のターゲットは子どもであり、ゲーム業界の市場を支える重要な存在とされていた。しかし、近年の日本は少子化が加速しており、将来的にゲーム業界の市場規模は減少していくことが予想される。そのため、ゲーム業界が中長期的に成長していくには、ターゲットに大人を取り込むことが必要になるだろう。

    3:ソーシャルゲームの将来性

     現在、日本では「コンシューマーゲーム」と「ソーシャルゲーム」の大きく2種類のゲームが展開されている。「コンシューマーゲーム」はゲーム機にソフトを入れて遊ぶものであるのに対し、「ソーシャルゲーム」はスマートフォンで遊ぶものを指す。

     この「ソーシャルゲーム」は、ゲームを進める過程でユーザーが課金することが多く、収益を得やすいビジネスモデルとなっている。そのため、ユーザーの課金をいかに促すかが課題だといえるだろう。「ソーシャルゲーム」が今後のゲーム業界を引っ張っていくためには、安定した収益を生み出す仕組みづくりが重要だといえるだろう。

    ゲーム業界の注目ワードをチェック

    キーワード①:VR

      VRとは、ヘッドマウントディスプレイを用いて、映像や音響などの効果を現実のように感じられる環境を造り出す技術である。3次元空間に利用者の身体を投影することで、映像空間へ入り込んだかのような感覚を生じさせることができる。加えて、利用者のアクションがリアルタイムに映像空間へと反映されるのが特徴だ。

     スマートフォンの普及や電子部品の低価格化がVR機の普及・開発を後押ししており、スマートフォンを差し込んで利用するモバイルVRなども登場している。現在はPSVRなどゲームでの技術利用が先行しているが、今後はさまざまな分野に取り入れられていくだろう。

    キーワード②:キャラクタービジネス

     キャラクタービジネスとは、キャラクターを使って収益を上げるビジネスモデルのことである。近年では、ゲーム領域の企業がファンを多く持つゲームキャラクターをアニメ、映画、漫画に利用する「メディアミックス」を用いて展開されている。

     キャラクターを異なる市場に登場させることで消費者との接触機会を増やし、各分野で収益を上げるキャラクターへと育て上げているのだ。キャラの認知度によっては海外市場に進出する動きも見られるなど、ビジネスの発展性が期待されている。

    キーワード③:e-Sports

     e-Sportsとは、「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームで行われる競技のことを指す。競技ジャンルはサッカーやカーレースのような「スポーツゲーム」、第一者視点による「戦闘ゲーム」、戦略を用いて戦う「シュミレーションゲーム」が中心となっている。

     PC関連メーカーがチームのスポンサーにつくなど、プロのフィールドは名前の通りスポーツと同様の構造になっている。競技はインターネット上でも放映されているが、会場を用意し観客を招く大規模イベントが開催されるなど、海外ではエンターテイメントとしても絶大な人気を誇っている。

    最後に

     海外輸出の苦戦や、少子化による業界市場規模の減少など、ゲーム業界にはまだまだ課題が多い。しかし、新型ゲーム機の人気やプロゲーマーの職業化など、低迷していた業界規模が回復する一助となる動きも見えはじめている。

     またソーシャルゲームに関しても、新しく発表されたタイトルが次々にヒットを記録している。従来の課金システム以外の収益構造を生み出すことで、ソーシャルゲーム市場はよりさらに伸びていくだろう。

     トレンドが目まぐるしく変わっていくゲーム業界は多くの課題を抱えているが、その課題以上の可能性を秘めている。ゲーム業界に興味がある人は、常日頃から最新情報の収集・分析を心がけよう。