U-NOTEキャリア [ユーノートキャリア]
ここで働きたいをつくる
3分でわかる転職業界研究 「クラウドサービス」編 アイキャッチ画像

    2017年05月19日 更新

    3分でわかる転職業界研究 「クラウドサービス」編

     転職活動を成功させるためには、志望している業界・職種に関する知識を深めることが重要である。また、面接に臨む上で関連業種の最新動向や話題のニュースを知っておくことは必須だといえるだろう。 今回は、多くの企業が注目している「クラウドサービス」について紹介する。

    目次

    • クラウドサービスの基礎情報
    • クラウドサービス業界の最新動向
    • クラウドサービス業界の注目ワードをチェック

    クラウドサービスの基礎情報

    クラウドサービスとは、インターネット経由で利用できるサービスのこと

     クラウドサービスとは、企自社で保有しているデータやソフトウェアをインターネット経由で利用者に提供するサービスのことを指す。利用者側はスマートフォンやPC機器、インターネット接続といった環境を通し、さまざまなサービスを利用することが可能になる。

     これまではハードウェア、ソフトウェア、データなどを自身・自社で管理していたが、インターネットを介したクラウドサービスを利用することで「業務効率向上」や「コスト削減」を図れるようになった。

    クラウドサービスは「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2種

     クラウドサービスは「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2種類に分類される。以下ではそれぞれの特徴について解説していく。

    「パブリッククラウド」
     
     パブリッククラウドとは、プロバイダーが提供するクラウドコンピューティング環境を、企業や組織をはじめとした不特定多数のユーザーに対してインターネットを介して提供するクラウドサービスのことを指す。ユーザーはその事業者のサーバーやソフトウェア、回線などの環境を共有する形で利用することになる。主要な事業者としては「Amazon」「Google」などが挙げられる。

    「プライベートクラウド」

     プライベートクラウドとは、クラウド技術を用いて特定企業にコンピューティング環境を提供するクラウドサービスのことを指す。事業者が所有しているサーバー設備などを利用するが、ソフトウェアや回線はユーザーとなる企業が独自にカスタマイズすることが可能である。環境を占有しているためセキュリティの質が高く、情報リスク対策といった側面からプライベートクラウドの検討が先行している。主要な事業者は、「富士通」「IBM」などである。

    クラウドサービス業界の最新動向

    国内クラウド市場は2019年度に2兆円を超える見込み

     パブリッククラウドとプライベートクラウドを合わせた国内クラウドサービス業界の市場規模は、2014年時点で7,749億円、前年度比で23.8%の急成長を遂げた。ユーザーの新規ビジネスにおける活用や既存システムのクラウド移行など、持続的な需要の高まりが期待されている。そうした右肩上がりの現状から、2019年には国内市場規模は2兆円にのぼると予測されている。

     一方、クラウド導入による運用・移行コストやセキュリティに対する懸念から、クラウドサービスを利用しない企業も見受けられる。このことから、クラウドサービス事業者は「いかにユーザーの利用障壁をなくしていくか」が課題であることがうかがえる。

    クラウドサービス業界の今後をチェック

    • 企業が自社利用のために構築する「プライベート型クラウド市場」が拡大していく傾向にある
    • クラウド事業者間の競争が激化する中、パブリッククラウドを中心にスケールメリットを活かすグローバルベンダーの存在感が増しており、低価格化や機能進化に追随することが難しい国内ベンダーは一層の差別化が必要になる
    • IBMが独SAPや米ツイッターなどと提携を広げているなど、クラウドサービス市場の拡大にともなった企業の動きが活発になっている
    • 国内の市場規模は2019年に2兆円を超える見通し

    「クラウドサービス業界」の注目ワードをチェック

    キーワード①:3つの構成要素

     クラウドサービスの構成要素として「Iaas」「Paas」「Saas」という3つの要素が定義されている。それぞれ順を追って、クラウドサービスへの依存度が高い状態となる。

    「IaaS」

      「Infrastructure as a Service」の略であり、ネットワークや共有ディスクなどのインフラを、インターネットを経由して提供する形態のことを指す。

    「PaaS」

      「Platform as a Service」ので略あり、アプリケーションソフトが稼働するために必要なアプリケーションサーバやデータベースといったプラットフォームを、インターネットを経由して提供する形態のことを指す。

    「SaaS」

      「Software as a Service」の略であり、顧客管理、財務管理、電子メールなどのソフトウェアを、インターネットを経由して提供する形態のことを指す。

    キーワード②:仮想化技術

     仮想化技術とは、ソフトウェアによって1台のコンピュータを複数台あるかのように働かせる技術のことである。また、複数台を1台のように利用することで管理を簡略化することも可能だ。この技術によって、クラウドサービスの利用者は必要な分だけ処理能力を利用することができる。

    キーワード③:クラウドセキュリティ

     クラウドサービスの利用は情報システムの保守・運用・管理コストが軽減されるため、利用者にとって大きなメリットとなる。しかし、利用時にインターネットを経由することに加え、サーバの保管やデータの管理をサービス事業者側に委ねるため、セキュリティにおける注意が必要である。

    最後に

     クラウドサービスは事業者だけではなくコンシューマーにおいても身近なサービスとなっている。こうした背景から市場規模の拡大が見込まれているが、セキュリティ面における課題・懸念が散見しているのが現状だ。新規参入や撤退などによって入れ替わりが激しい業界であるため、クラウドサービス業界に興味がある人は「各サービスのメリット・デメリット」に注目しつつ、最新の業界動向を追い続ける必要があるだろう。