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    2017年05月19日 更新

    【転職成功ガイド】 転職を成功に導く8つのポイント

     転職をしたいと考えているけど、「どうしたらいいか分からない」「失敗するのがこわい」といった不安から行動を起こせないままいる人が多いのではないだろうか。その不安を払拭するには「転職活動の流れ」を理解し、各場面における「転職を成功させるためのポイント」をおさえるのが一番である。

     本記事では、転職を成功に導く8つのポイントを紹介する。

    目次

    • 転職成功ポイント1:「転職活動の軸」を立てること
    • 転職成功ポイント2:「求人市場の動向」を把握すること
    • 転職成功ポイント3:「スケジュール」を逆算する
    • 転職成功ポイント4:「転職市場の年代別特徴」を把握する
    • 転職成功ポイント5:「求人媒体」を使い分ける
    • 転職成功ポイント6:「提出書類が持つ役割」を知る
    • 転職成功ポイント7:「面接の目的」を意識する
    • 転職成功ポイント8:「退職・入社準備」を円滑に行う

    転職成功ポイント1:「転職活動の軸」を立てる

    自己分析が企業とのミスマッチを防ぐ

     転職を成功させるには、「転職活動をする上での軸」を作り上げることが重要だ。そのためには、「自己分析」を行い、今後のキャリアプランや自分自身が転職に何を求めているのかを明確化する必要がある。この作業を省き「転職によって何を実現したいのか」という軸が定まらないまま転職活動を行ってしまうと、企業とのミスマッチが生まれ転職を繰り返すことになってしまう。そもそも、自己分析が不十分な状態では、応募書類や面接で採用担当者を納得させることはできないといえるだろう。

     もし自己分析がうまく進まないときは、「仕事に何を求めているのか」「どんなことをしたときに喜びや達成感を得たか」をこれまでの経験から洗い出すといい。また、「職種を変えたい」「年収を上げたい」「これまでとは違う経験を積みたい」など、転職に求める具体的な条件に優先順位をつけると、より明確な軸を立てることができるはずだ。

    転職成功ポイント2:「求人市場の動向」を把握する

     転職活動は現在の仕事の状況や退職時期の目標を踏まえて「自分にとって適したタイミング」で行うのが望ましい。しかし、求人市場の動向は時期によって大きく変動するため、その傾向を把握しておくことも重要である。

    1〜3月  「中途採用のピーク時期」

     新年度の体制整備に向けて中途採用市場が活性化する時期であるため、求人情報が多い。とくに、未経験者を対象とした採用の場合、新卒社員と同時に研修を行うことができるというメリットから、4月入社を前提とした採用活動が目立つ。求職者側にとっても「同期が多い」「年度の変わり目で区切りがいい」などメリットがある時期である。

    4月  「中小企業の動きをチェック」

     大手のように大量採用を行う企業が新卒採用に力を入れる時期のため、中途採用活動は下火になる。しかし、中小企業などはこの時期も中途採用活動を継続しており、中には大手不在をチャンスとみて中途採用に本腰を入れる企業もある。なお、大手企業の中には中途採用を積極的に行っている企業もあるため、動向を見つつも細かい視点で求人情報をチェックするといいだろう。

    5〜7月  「募集の打ち切りに注意」

     新年度の事業計画が固まりそれにもとづく採用計画が動き出す時期のため、1〜3月に次いで中途採用が活発化するタイミングである。年度の採用計画をもとに進む中途採用は、採用予定人数を満たし次第募集が打ち切られてしまう。そのため、年度初めに公開された求人は可能な限り早めに応募するべきだといえるだろう。

    8月  「10月入社に向けた求人が始動」

     夏休みをはさむ8月は全体的に選考が停滞するが、新規の求人案件が出はじめるタイミングでもある。「10月入社」に向けた採用情報をチェックし、事前に準備を進めたい。

    9〜10月  「ポストを埋めるピンポイント採用が増加」

     下半期のスタートに加え、人事異動が行われ組織体制が変動する時期であるため、異動にともなう単発ポストの補充を目的としてた求人数は増加傾向に。また、12月決算の外資系企業はこの時期に採用活動を活発化させる傾向がある。

    11〜12月  「新年度入社に向けた求人が始動」

     翌年の4月1日入社を前提とした求人が始動する。年末年始をはさむため、選考の停滞やスケジューリングについての注意が必要である。早い段階に応募を済ませた場合、年内に書類選考の結果が出るため、年末年始の休暇を面接対策にあてることができる。

    転職成功ポイント3:「スケジュール」を逆算する

    余裕を持ったスケジュールを立てるためには「リスクの把握」が必要

     転職を成功させる上で重要なのは「逆算からスケジュールを立てること」である。在籍中の会社に勤務しながら転職活動をする場合、求人情報の収集をはじめてから次の会社へ入社するまでには一般的に1〜3ヶ月程度の時間を要する。引き継ぎなど、退職準備に費やす時間を踏まえ、退職しやすいタイミングから逆算してスケジュールを立てるといいだろう。

     この際、スケジュールを圧迫するおそれがある要因を把握できていると逆算の精度が高まる。事例としては、「面接日程の調整がうまくいかない」「繁忙期や休暇がはさまり企業側の選考が停滞する」「内定後の退職交渉や引き継ぎに時間を要する」などが挙げられる。これらの可能性を考慮し、余裕を持ったスケジュール設定を心がけたい。

    転職成功ポイント4:「転職市場の年代別特徴」を把握する

    20代前半:「基礎力と柔軟性が求められる」

     ビジネスパーソンとしての基礎の定着、また柔軟なキャッチアップ能力を前提とした採用が行われる。第二新卒というタイミングでの転職はほとんどの場合が現在の会社への不満、違和感が動機であるが、ネガティブな気持ちを転職に持ち込むべきではない。「自分が成長できる環境」についての考察を深め、広い視点で転職活動を行うべきである。

    20代後半〜30代前半:「ポテンシャル採用など、幅広い選択が可能」

     転職市場でのニーズが高い。経験やスキルが不足していても、「ポテンシャル」を考慮した上で採用が行われるためだ。こうした理由から、「積み上げた経験を活かした同分野への転職」「新しい業界へのキャリアチェンジ」と、幅広い選択をすることができる。自分にマッチする転職先を選定するために、自己分析をしっかりと行うといいだろう。

    30代後半〜40代:「具体的な入社メリットとマネジメント力が求められる」

     求人の選択数が限られるため、「即戦力性」と「柔軟性」をうまくアピールすると必要がある。前者をうまく伝えるにはこれまで培ってきたキャリア・経験をしっかりと棚卸しすることが重要であり、後者は「過去の経験を転職先に活かすことができる」という入社メリットの可視化が求められる。また、この年代はマネジメントスキルも注目されるため、過去経験してきたマネジメントの規模や内容などを整理しておくべきである。

    50代以降:「後続の育成に加え、新しい知識への意欲が問われる」

     マネジメント層の育成だけでなく、今までのノウハウ・スキルの伝承が可能か否かが鍵となる。起業間もない会社や経営層が若い会社は、リスクマネジメント管理や後続の育成を課題としていることが多い。その補填としてニーズが高まっているのが経験豊富な50代のビジネスパーソンである。しかし、「柔軟性」や「ITリテラシー」といった要素を不安視されることもあるため、転職先企業で活かすことができるスキルの整理、また新しい知識の吸収について前向きな姿勢を取れるよう事前準備を心がけたい。豊富な経験と柔軟性の両方をアピールすることができれば、転職成功率は確実に高まるといえるだろう。

    転職成功ポイント5:「求人媒体」を使い分ける

    各求人媒体が持つ「メリット」をうまく使いこなす

     転職を成功させるには、転職活動の基盤となる「求人情報」を有効にキャッチすることが鍵になる。主な求人媒体は「求人情報サイト」「転職エージェント」「転職イベント」であり、それぞれに目的別のメリット・デメリットがある。求人媒体を適切に使いこなすことが転職を成功させるコツとなるため、それぞれの違いを把握しておくといいだろう。

    求人情報サイト:「検索機能やスカウトサービス」が有効

    ・メリット
     職種や勤務地など、転職をする上で自分が求める「条件」を設定して検索することができるため、必要な情報を素早く入手することができる。また、求人サイトによっては、企業側からスカウトや面接のオファーが届くこともある。

    ・デメリット
     求人サイトによって掲載情報に差がある。また、複数の求人サイトを利用して応募を出す場合、情報整理をしっかりと行わなければ企業への連絡や日程調整が混乱してしまう。

    転職エージェント:「一般公開されていない求人」にも手が届く

    ・メリット
     自己分析や転職目的の深掘りなどをサポートしてくれる。また、転職市場に詳しい担当者が、自分では考えていなかった新しい選択肢を提示してくれるといったメリットもある。面接設定や条件交渉などをキャリアコンサルタントが代行するため、転職活動における工数を削減することができるのも魅力だ。

    ・デメリット
     担当エージェントが提供する情報に依存してしまうため、情報の偏りが懸念される。また、学歴や社歴で応募幅が決まってしまう可能性がある。内定を取ると担当者がクロージングをかけてくるなど、意思決定を催促されるケースもあるため、促されるままに意思決定を行わないよう注意したい。

      担当者との相性もあるため、複数のエージェントを使い分けるなど、客観的な視点を持ちながら進めていくことが望ましい。

    転職イベント:「実際に働いている社員」から情報収集が可能

    ・メリット
     一度に多くの企業と顔を合わせることができる。また、採用担当者から質の高い情報を手に入れることも可能だ。加えて、希望部門の担当者がいた場合、具体的な業務内容についての情報収集も望める。

    ・デメリット
     転職イベントに参加する企業は大手が多いため、競争率が高さが懸念される。また、イベント会場への移動など、体力的、金銭的な負担がかかる。7月、8月といった転職シーズンからはずれる時期は開催数が極端に減るなど、タイミングにも左右される。

    転職成功ポイント6:「提出書類が持つ役割」を知る

    履歴書は「簡潔さ」、職務経歴書は「アピール」を心がける

     求人応募をする際、提出する書類は主に「履歴書」と「職務経歴書」の2つである。いくら優れたスキルを持っていたとしても、書類で魅力が伝わらなければ選考を通過することはできない。漠然と書き進めるのではなく、明確な目的意識を持った上で書類の質を高めていくことを心がけよう 

    履歴書

     履歴書は「職歴」をシンプルかつ明確に伝えるための書類である。正社員として働いた職歴は短期間であったとしても記載すべきである。また、契約社員、業務委託、派遣社員などの勤務経験がある場合は雇用形態を必ず明記するよう心がけたい。アルバイトなどの経験は本来省くべきとされているが、長期間継続した仕事や応募先企業の業務内容に合致、または活かせるものである場合は記載するといいだろう。

     職務経歴書とあわせて提出する場合、履歴書に詳細を書き込む必要はないが、勤務期間に矛盾がないかなど細かい点について注意が必要である。

    職務経歴書

     職務経歴書は今までに所属した企業の情報や担当した業務内容を記載する書類であり、業務の中で達成した成果、貢献したポイント、得たスキルなど、「どのような企業でどのような活躍をしたか」を応募先企業に伝える役割を持っている。採用担当者に「面接してみたい」と思われるためには、文章の中で転職に対する思いや自身のスキルをしっかりと伝える必要がある。

     また、「志望動機」と「自己PR」は自分の魅力を伝える上で最も重要なポイントである。書類に記載できる量は限られているため、応募先企業に合わせてアピールできるポイントを整理しておくといいだろう。

    転職成功ポイント7:「面接の目的」を意識する

    自分の能力を客観的に分析し、企業に適したアピールを行う

     面接の目的は、企業のニーズを念頭に置きつつ、「自分がその条件に適している人材であるとアピールすること」である。たとえ優秀なスキルを持ち合わせていても、企業に求められていなければマッチングすることはない。そのため、「自分の能力」を客観的に整理した上で、習得しているスキルが転職先企業にどのようなメリットを生み出すかを伝えることが重要である。

     採用意欲を駆り立てるような面接をするためには、「自己紹介」「スキル・キャリアについての確認」「転職理由・志望動機」「質問」といった面接の流れをしっかりと把握し、それぞれに対して事前に思考の整理・発言の準備をしておくといいだろう。

     面接では、企業規模やサービスの内容、業界の動向といった情報について問われるケースが多い。企業研究をしっかりと行い、円滑な質疑応答ができるよう心がけたい。

     面接は応募の際に提出した書類の内容を元に進行するため、「どの企業にどのようなことを書いたか」がわからなくなると矛盾が生じてしまうおそれがある。そのため、作成した書類はコピーを作成し、面接の前に確認できるよう準備しておくべきである。

    転職成功ポイント8:「退職・入社準備」を円滑に行う

     転職を成功させるには、「転職先企業にいかにはやくコミットするか」が重要である。そのためには、内定後の「退職・入社準備」を円滑に行い、スムーズな業務参加を心がけるべきである。

    退職準備

     企業への入社が決まった後は、退職手続きを進める必要がある。その際、まず最初に行うのは「退職意思の表示」だ。この意思表示は法律で「退職日の2週間前まで」とされているが、就業規則の定めによって各企業ごとに異なる場合があるため、事前に確認しておくといいだろう。

     意思表示の後は、業務の引き継ぎ方法や後任を決めた上で退職日を決定する。この作業を怠ると「スケジュール通りに退職できない」といった問題が起こりかねないため、上司や担当者としっかり話し合った上で進めるべきである。転職先企業に不安を抱かせないためにも、退職作業は円滑に進めたい。

    入社準備

     入社準備は「書類の作成」がメインである。「雇用保険被保険者証」や「源泉徴収票」などはどの会社でも必要となるが、その他の細かい書類は企業によって異なるため、担当者に確認するなどし、入社時に不足がないよう準備したい。

     転職を成功させる上で重要なのは「転職先企業でスムーズに働き始めること」である。そのためには、転職先企業のルールを知ることが必須である。前の会社との違いに戸惑ってしまわないよう、事前に就業規則を確認しておくといいだろう。また、これから自分が担当する業務の内容を理解しておくことも重要である。可能な限り早く貢献するためにも、こうした事前準備はしっかりと行うべきである。採用担当者や配属部門の上司に業務内容を聞いておくなどし、よりスムーズに新しい業務へと移行できるよう心がけたい。

    最後に

     転職を成功させるには、転職活動における不安を払拭し、事前準備をした上で動き出すことが重要である。上記で紹介したポイントをおさえ、自分に適したタイミング・方法で転職活動を進めることが、転職を成功へと導く鍵となるだろう。