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    2017年05月11日 更新

    【転職成功ガイド】 30代のリアルな転職事情

     転職はどの年代にも起こりうる転機である。しかし、その年代別の特徴を把握していなければ、転職活動を成功させるのは難しいといえるだろう。ここでは、30代のビジネスパーソンに向けて「30代転職の実情」や「30代の転職成功ポイント」について解説する。

    目次

    • 30代のリアルな転職事情
    • 30代における転職活動の準備
    • 30代の転職成功ポイント
    • 30代におすすめの転職サイト・転職エージェント

    30代のリアルな転職事情


    30代求職者の8割が3ヶ月以内に転職を終える

     エン・ジャパン株式会社がエン転職上でコンサルタント130名に行ったアンケートによると、転職に要する期間は20代が「1ヵ月半以内」(42.9%)「3ヶ月以内」(47.6%)で9割以上、30代が「1ヵ月半以内」(19.2%)「3ヶ月以内」(62.5%)と、8割以上の転職コンサルタントが短期に終了すると回答した。

     上記のアンケート結果から、30代の転職は3ヶ月以内が一般的な期間であるといえる。40代、50代になると転職期間が長期化する傾向があるため、スムーズな転職をしたい場合は30代の間に転職活動を行なうことが望ましいだろう。

    30代前半の転職は基礎経験と柔軟性をアピール

      中途採用市場において「30代前半」はニーズが高い。基本的なビジネススキルを備えていることに加え、責任ある役割を経験することが多い年代であるためだ。加えて、新しい知識を吸収する柔軟性もあり、転職後の適応力が期待されるという特徴を持っている。

    30代後半の転職は即戦力性をアピール

      30代後半は転職先の企業における即戦力性が重視される。また、専門スキルのみならず、部下やチームを率いるマネジメントスキルも注目される。一方、前社のやり方に固執してしまうなど、過去の十分な経験が裏目に出てしまうケースも見受けられる。そのため、30代後半は「今まで得た経験をどのように転職先企業に還元するか」といった柔軟性も問われる。

    30代の女性はキャリアプランの明確化が転職成功の鍵に

     30代、とくに女性の場合「ワークライフバランスの見直し」といった理由から転職を考えるケースが多い。一方、企業側は「出産・産休などによる退職」をよく思わず、採用を渋るケースが見られる。こうした理由から20代に比べ女性向けの求人数が減少していく傾向にあるため、正社員としての転職を望む場合は、「前職で身につけたスキル」「今後のキャリアプラン」を志望企業に明確に伝えることが転職成功の鍵となる。

      また、条件に合う正社員募集の求人を見つけるのは苦労がともなう。正社員以外の雇用形態も念頭に置き、可能性を広げた上で転職活動を成功に導いてほしい。

    30代転職は入社後の人間関係が不安要素となっている

     30代転職者は、入社後の人間関係が不安といった悩みが挙がることが多い。年下の部下や前社との雰囲気・環境の差などが影響しているといえるだろう。たしかに難しい問題ではあるが、上記でも述べた通り、この年代の転職者に求められているのは「柔軟性」である。転職先企業の風土やルールを遵守するなど、まずは自分が環境に適応することを心がけたい。

    30代転職の特徴

    • 即戦力性が求められる

      新卒採用と違い、30代の転職者は即戦力性を重視される。そのため、これまでの経験を棚卸しすることはもちろん、転職先の企業に対し「どのように貢献できるか」を明確化する必要がある
    • 柔軟性が求められる

      上記の即戦力性に加え、柔軟性についても注目される。これまでのキャリア・スキルをアピールすることも大事だが、「自社になじまない」と思われてしまっては元も子もない。今後求められる役割に対して柔軟に対応する姿勢が必要だ
    • 互いに採用ハードルが上がる

      企業側は「基礎力と即戦力性を兼ね備えた人材」、転職者側は「自分が今より活躍できる環境」を探しているため、互いに採用ハードルが上がっている。転職者としては、自分自身のスキル、またその活かし方を明確にした上で自分適した環境であるかを判断する必要があるといえるだろう

    30代における転職活動の準備

     転職活動の流れはどの年代でも共通しているが、留意すべきポイントは年代によって異なる。その中でもとくに差が出る「自己分析」「情報収集」「志望動機・自己PR」について、30代の転職者に向けて解説する。

    30代での転職は「これまでのキャリア」を元に自己分析を行う

     転職活動を成功させる鍵は、今まで辿ってきたキャリアや経験を振り返り、「なぜ転職するのか」という基本的な意思を自分の中で固めることである。この作業を省いてしまうと「転職によって何を実現したいのか」という軸が不明確になってしまうため、結果として転職先企業とのミスマッチを起こしかねない。

     とくに30代のビジネスパーソンは既に十分な経験を積んでいるため、「同じ業界で更にキャリアアップしたい」「今まで培ったスキルを別の活かし方で磨きたい」など、この先のキャリアプランを元に丁寧な自己分析を心がけたい。

     自己分析がうまく進まないときは、「仕事に何を求めているのか」「どんなことをしたときに喜びや達成感を感じたか」をこれまでの経験から洗い出すといい。「職種を変えたい」「年収を上げたい」「マネジメント力を活かしたい」など、転職に求める要素をピックアップしたら、各項目に優先順位をつけ、転職に求める条件を客観的に分析しよう。

    自分自身に合った情報収集を行う

      自己分析を終えたら、次に行うのは情報収集だ。求人情報を探し出す方法は複数存在するが、入手できる情報や利用価値はそれぞれ異なる。そのため、目的や都合に合わせて情報収集の方法を変えるのが好ましいだろう。

     先程も述べたが、30代転職者が抱える悩みの多くは「転職後の人間関係」である。その不安を解消するには転職エージェントを利用するのがおすすめだ。転職エージェントは自分だけでなく企業にも担当者がつくため、自分の志望している転職先の雰囲気や内情を詳しく知っている。選考に進む前に現場レベルの情報収集が行えるため、転職後の人間関係に不安がある人に適しているといえるだろう。
      
     転職エージェントの他にも、職種や勤務地などの条件を設定して情報を素早く入手することができる「転職情報サイト」や、「転職イベント」「ハローワーク」など、さまざまな情報収集の手段がある。自分に適した方法で求人情報を入手することを心がけよう。

    自己PR・志望動機は企業のニーズを汲み取る

     志望動機と自己PRは、転職先企業に自分の魅力を伝える上で重要なポイントである。しかし、書類に記載できる量は限られているため、応募先の企業に合わせてアピールできるポイントを整理しておくといいだろう。

     30代は自分を中心とした業務やチームのマネジメントなど、さまざまなポジションでキャリを積むタイミングでもある。そのため、志望動機や自己PRには「どのような業務において、どんな役割を果たしたか」という点を具体的に、かつ相手へのアピールとなるように記載することが重要だ。そのためには先述の通り、自己分析を通してキャリアの棚卸しをする必要がある。自分自身のキャリアを振り返り、その経験をどのような形で企業側のニーズにあてはめることができるか、今一度考えてみるといいだろう。

    転職活動の流れについてはこちら ⇒【転職成功ガイド】転職活動の流れ

    30代の転職成功ポイント

    ワークライフバランス・キャリアプランを明確化しておく

     30代はワークライフバランスやキャリアプランが定まりはじめる年代でもある。仕事とプライベートの配分やキャリアアップを理由に転職活動を行う場合は、転職先企業で目的を果たすことができるかどうかを見定めることが重要だといえるだろう。

      とくに、仕事とプライベートの両方に作用する出産や育児については、「育休」「産休」「時短勤務」といった制度の具体的な実施実績について情報を集めるべきである。

    柔軟性をさまざまな形でアピールする

     先述の通り、30代の転職において「柔軟性」は最も重視されるポイントだ。転職者は年齢が上がれば上がるほど「考え方が凝り固まってないか」「新しいやり方、環境に馴染めるか」という点を判断される。これまでに転職経験があり、かつ実績を残すことができている場合は問題ないが、変化に適応した経験がない人材は避けられてしまうことがある。

     転職経験のない人材が企業の不安を払拭するには、「異動」「出向」「新しい部署・チームでの業務」といった変化の経験をまとめ、自分に柔軟性があることをさまざまな形でアピールするといいだろう。

    30代にオススメの転職サイト・転職エージェント

    リクナビNEXT

    ・オファーを待つことができる

     既に実績を積んでいる30代以降の年代に対しての「プライベートオファー」が多い。また、業界最大手のため求人数が多いというのも特徴である。「忙しくて転職エージェントは使えない」という人は、登録してオファーを待つのも手だろう。

    エン転職

    ・クチコミ情報が豊富

     求人数は他サイトに比べ劣るが、一つひとつの求人に対して「担当者のコメント」や「実際に働く社員の声」が掲載されている。新しい環境での人間関係に不安がある人は、エン転職を使って現場の雰囲気を掴むといいだろう。

     以下は「30代の女性におすすめの転職情報サイト」である。女性ならではの検索条件などが用意されているため、ぜひチェックしてみてほしい。

    nikkei Woman career

    ・女性ならではの条件検索が可能

     「ワーキングママ」「キャリア&高収入」「ワークライフバランス」「未経験」「オフィス環境」「グローバル活躍」といったカテゴリー別に求人情報が分けられている。また、そこから細かい検索をかけることも可能だ。

    ・お役立ち記事が転職の役に立つ

     インタビュー記事など、転職にまつわる具体的な記事が掲載されている。また、求人情報だけでなくコラムもあり、ビジネスに関わる幅広い情報を収集することができる。

    Woman Career

    ・キャリアアップを目指す女性向け求人情報が多い

     正社員になりたい女性向けの求人情報が中心となっており、「営業」「事務」「IT関係」と、幅広い職種の求人情報が掲載されている。

    ・女性ならではの悩みに対する回答が豊富

     「育休」「ワーキングマザー」など、女性が悩みがちな課題に対するQ&Aがまとめられている。

    マイナビ転職女性のおしごと

    ・情報収集コストが低い

     毎週2回、自分自身の希望に合った求人情報をメールで受け取ることができる。

    ・自分のワークライフバランスに合わせた検索が可能

     「転勤なし」「原則定時退社」「残業月30時間以内」など、ワークライフバランスに合った求人情報を調べることができる。

     このように、 転職サイトはそれぞれに特徴や得意分野がある。自分の目的に合った求人サイトを使い、効率よく情報収集を行おう。次に、「30代におすすめの転職エージェント」を紹介する。

    type転職エージェント

    ・キャリアアップを目的とした求人が豊富

     30代までの求人に力を入れていることに加え、年収アップの成功率でも評判が高い。今後のキャリアプランを考えた際、年収アップを望みたい場合は利用してみるといいだろう。

    Woman will (マイナビエージェント)

    ・女性ならではの悩みを理解してくれる

     女性の担当者がサポートにつき、女性の転職に前向きな企業を紹介してくれる。ワークライフバランスやキャリアプランなどを相談することができるため、転職にともなう不安を払拭することができる。

     転職エージェントは、専任の担当者が転職をサポートしてくれる心強いサービスだといえる。年収交渉や事前の情報収集に不安がある転職者は、エージェントのサポートを受けながら転職活動を進めるといいだろう。

    最後に

      30代の転職は、企業側から「基礎力」や「柔軟性」、「ワークライフバランス」や「キャリアプラン」の明確性を求めらるのが特徴だ。こうした年代別の転職事情をしっかりと理解し、適切な事前準備を進めることが「転職を成功に導く鍵」となるだろう。